日本の永住許可ガイドラインが2026年改訂、中国人配偶者が知っておきたい「3年在留」と永住申請の注意点

2026年、日本の永住許可ガイドラインが改訂

日本人男性と結婚し、日本で生活する中国・台湾・香港・シンガポールなど中華圏出身の女性にとって、結婚後の大きなテーマの一つが在留資格です。出入国在留管理庁は2026年2月24日、「永住許可に関するガイドライン」を改訂しました。

今回特に注目したいのが、永住許可を申請する際の在留期間についての取扱いです。これまでガイドラインでは、現在持っている在留資格について「最長の在留期間」を持っていることが原則とされる一方、3年の在留期間でも最長期間を持っているものとして取り扱う運用が行われてきました。

2026年2月24日の改訂では、この3年在留を最長期間として扱う措置について、2027年3月31日までという期限が示されています。したがって、将来的に永住申請を考える夫婦にとっては、現在の在留カードに記載されている在留期間を確認しておくことがこれまで以上に重要になります。

日本人の配偶者には在留年数の特例がある

一般的な永住許可では、原則として引き続き10年以上日本に在留していることなどが基準となります。しかし、日本人、永住者または特別永住者の配偶者については特例があります。

2026年2月24日改訂の公式ガイドラインでは、日本人の配偶者の場合、「実体を伴った婚姻生活が3年以上継続し、かつ、引き続き1年以上日本に在留していること」が永住申請における在留期間の特例として示されています。

例えば、日本人男性と中国人女性が結婚し、実際の夫婦生活が3年以上続いており、その中国人配偶者が継続して1年以上日本で生活している場合には、一般的な10年在留の基準とは異なる特例の対象となる可能性があります。

ただし、「結婚して3年たてば自動的に永住者になれる」という制度ではありません。永住許可は申請に基づいて審査され、その他の要件も確認されます。

婚姻生活の「実体」が重要

公式ガイドラインが「実体を伴った婚姻生活」と明記している点にも注意が必要です。法律上婚姻届を提出しているという事実だけではなく、実際に夫婦として生活していることが重要になります。

また、「日本人の配偶者等」の在留資格を取得する際にも、日本人配偶者の戸籍謄本、世帯全員が記載された住民票、身元保証書、夫婦の状況を説明する質問書など、婚姻関係や生活状況を確認するための資料が求められる場合があります。

国際結婚では、仕事、介護、出産、海外勤務などの事情によって一時的に別居するケースもあります。別居しているから直ちに問題になると断定することはできませんが、生活状況について説明を求められる可能性があるため、個別事情がある場合は事前確認が大切です。

税金・年金・健康保険なども確認

永住許可では婚姻期間だけでなく、日本で生活する住民としての公的義務を適正に履行していることも重要です。出入国在留管理庁のガイドラインでは、納税、公的年金、公的医療保険の保険料の納付、入管法上の届出など、公的義務を適正に履行していることが要件として示されています。

税金や社会保険料については、最終的に支払えばよいと単純に考えるのではなく、納付期限を守っているかも重要な確認事項です。永住申請を将来的に予定している場合には、住民税、年金、健康保険などの納付状況を日常的に確認しておくことが重要です。

2027年4月以降を見据えて在留期間を確認

今回の改訂で特に実務上注意したいのは、3年の在留期間を「最長の在留期間」として取り扱う措置に2027年3月31日までという期限が示された点です。

現在「日本人の配偶者等」で3年の在留期間を持っている人が永住を検討している場合でも、申請日やその時点の制度によって取扱いが変わる可能性があります。2027年4月1日以降に永住申請を予定する場合には、最新のガイドラインと自身の在留期間を必ず確認する必要があります。

永住申請だけを目的として希望する在留期間が必ず付与されるわけではなく、在留期間は個々の事情を踏まえて決定されます。そのため、単純に「次回更新で5年がもらえる」と考えることもできません。

国際結婚を検討する人への影響

日本人男性と中華圏出身の女性が結婚し、日本を生活拠点とする場合、結婚手続きが終わった時点で将来の生活設計も考えておくことが大切です。まず「日本人の配偶者等」など適切な在留資格で生活し、その後、一定の要件を満たした段階で永住許可を検討するという流れが考えられます。

永住者になると、原則として在留期間の更新が不要になり、在留活動についても「日本人の配偶者等」と同様に就労活動の種類による制限がありません。一方、永住許可には独自の審査があるため、結婚そのものと永住許可は別の制度として考える必要があります。

実務上確認しておきたいこと

将来的な永住を検討する場合は、現在の在留資格と在留期間、実際の婚姻生活の期間、日本で継続して生活している期間、税金・年金・健康保険などの納付状況、住所変更など必要な届出が適切に行われているかを整理しておくとよいでしょう。

また、永住申請で提出する日本国内発行の証明書について、出入国在留管理庁は原則として発行日から3か月以内のものを提出するよう案内しています。外国語で作成された書類については日本語訳の添付が必要となる場合があります。

紅い靴からのポイント

国際結婚では「結婚できるか」だけでなく、「結婚後どこで暮らすか」「どの在留資格で日本に住むか」「将来永住を希望するか」という長期的な生活設計が重要です。

2026年の永住許可ガイドライン改訂によって、特に現在3年の在留期間を持つ配偶者については、2027年3月31日という時期を意識して最新制度を確認する必要性が高まっています。

一方、永住許可は婚姻期間や在留年数だけで機械的に決定されるものではありません。夫婦ごとに在留歴、家族状況、納税・社会保険の状況などが異なります。実際に申請する場合には、出入国在留管理庁や地方出入国在留管理官署の最新案内を確認し、必要に応じて行政書士・弁護士など専門家へ相談してください。

重要ポイント

出典

中国の婚姻登記「全国通辦」で日中国際結婚はどう変わった?日本人と中国人の結婚手続きを最新制度から解説

中国の婚姻登記制度が大きく変わった

中国では、改正された「婚姻登記条例」が2025年5月10日に施行され、婚姻登記の「全国通辦」が実施されています。中国民政部系の2026年の政策説明でも制度運用が改めて案内されており、中国本土居民同士だけでなく、中国本土居民と外国人、香港・マカオ・台湾居民、華僑との婚姻登記についても全国通辦の対象となることが確認されています。

日本人と中国人の国際結婚で特に重要なのは、中国本土側の当事者の戸籍所在地だけに縛られず、外国人との婚姻登記を取り扱う権限を持つ婚姻登記機関で手続きを行えるようになった点です。従来よりも、居住地や仕事の所在地などを考慮して婚姻登記場所を選びやすくなりました。

中国人側は戸口簿の提出が原則不要に

改正条例では、中国本土居民が結婚登記を申請する場合、本人の居民身分証と、本人に配偶者がいないこと、相手と直系血族または三代以内の傍系血族ではないことについての署名声明を提出する仕組みとなっています。従来大きな役割を持っていた戸口簿については、婚姻登記時の提出が原則不要となりました。

一方で、手続きが簡素化されたからといって婚姻状況の確認がなくなったわけではありません。婚姻登記機関は本人確認や婚姻状況について情報システムを利用した照合を行います。申告内容と登録情報が一致しない場合、離婚証明、裁判所の文書、死亡証明など追加資料を求められる場合があります。

日本人が中国で中国人と結婚する場合

改正条例によると、外国人が中国本土で結婚登記を申請する場合、有効なパスポートその他の国際旅行証明書などに加え、原則として本人に配偶者がいないことを証明する書類が必要です。証明書については、発行国の公証機関・権限ある機関や中国の在外公館、または当該国の在中国公館が関係する手続きが定められています。国際条約が適用される場合には、その条約に従った証明方法となります。

つまり、日本人男性と中国人女性が中国で婚姻登記するケースでは、「全国通辦になったのでパスポートだけで結婚できる」という意味ではありません。外国人側には依然として身分証明や独身であることを確認する資料が重要です。実際の必要書類、翻訳、公証・認証等の扱いは登記機関によって事前確認することが安全です。

日本側への婚姻届も忘れない

中国の方式で婚姻が成立した場合でも、日本人については日本の戸籍への反映手続きが重要です。日本の自治体は、外国の方式で婚姻した場合の報告的婚姻届について案内しており、例えば新宿区では婚姻成立から3か月以内の届出を案内しています。外国人との婚姻では国ごとに必要書類が異なるため、提出予定の市区町村に事前確認することが推奨されます。

さらに、中国で婚姻が成立したことと、日本で一緒に生活できる在留資格を取得できることは別の手続きです。中国人配偶者が日本で中長期的に生活する場合には、「日本人の配偶者等」など該当する在留資格について別途確認する必要があります。婚姻成立だけで日本への居住資格が自動的に付与されるわけではありません。

国際結婚を検討する人が確認すべきこと

まず、中国で婚姻登記するのか、日本で先に婚姻届を提出するのかを決め、その順序に応じて必要書類を確認することが重要です。次に、中国で手続きを行う場合は、利用予定の婚姻登記機関が外国人との婚姻登記を扱う権限を持っているか確認してください。また、再婚の場合や過去の婚姻記録と現在の登録情報が異なる場合には、離婚や死別を証明する追加資料が必要になる可能性があります。

日本側でも、中国発行の婚姻関係書類、日本語訳、戸籍関係書類などについて提出先自治体へ事前確認しておくと、手続きのやり直しを防ぎやすくなります。必要書類の有効期限や公証・認証方法も変更される場合があるため、古いインターネット記事だけを基準に判断しないことが大切です。

紅い靴からのポイント

今回の制度改正で、中国人と外国人との婚姻登記は以前より場所の制約が少なくなり、日中国際結婚を考えるカップルにとって利便性は高まりました。一方、外国人側の独身証明などの確認、日本側の戸籍への届出、結婚後の日本での在留資格申請は、それぞれ別に考える必要があります。

紅い靴結婚紹介倶楽部では、交際から結婚、新生活へ進む際には「どこで先に結婚するか」「双方でどの書類が必要か」「結婚後どの国で生活するか」を早い段階で整理することが重要だと考えています。実際の婚姻登記や在留資格については、国籍、居住地、過去の婚姻歴などによって必要書類が変わるため、最終的には中国の婚姻登記機関、日本の市区町村、出入国在留管理当局、必要に応じて行政書士・弁護士などの専門家へ確認してください。

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